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『オンネリとアンネリのおうち』 マリヤッタ・クレンニエミ、(訳)渡部 翠

評価:
マリヤッタ クレンニエミ
プチグラパブリッシング
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(2005-07)

オンネリとアンネリは、ふたりで好きなように暮らせる夢のような家を手に入れます・・・。
1967年の誕生以来、女の子らしい興味と興奮と喜びにあふれた児童文学の定番として少女たちが熱中した「オンネリとアンネリ」シリーズ。

とっても、とっても、とっても・・・可愛らしいお話です。
メレンゲでできたお菓子みたいな、あまくてふわふわしあわせな味。

小学校の入学式でであった親友どうしのオンネリちゃんとアンネリちゃん。
アンネリちゃんのおうちは両親が別居中、オンネリちゃんのおうちは子だくさんの大家族。ふたりは好きなことがぴったりおんなじで、いつもいっしょにあそびます。
ある日、自分たちのためにしつらえたような、ちいさくてかわいい家――まっ白いカーテンがかかり、お台所も寝室もあそび部屋もぜんぶ用意されたほんもののおうち!――が手に入ってしまうなんて、こんなすてきなことってあるかしら・・・!
オンネリちゃんとアンネリちゃんはこのかわいいおうちでふたりっきりで暮らし始めます。おそうじもお料理もしっかりやります。誰かさんに「ちゃんとやらなきゃだめですよ」って言われなくてもすてきにできるのよ。
女の子たちの夢や憧れがどんどんほんとうになっていく・・・それはどれもこれも信じられない展開ばかりなのだけど、いつしか私もバラ横町の住人になったような、そんな気持ちで読んでいました。まるでやさしい魔法にかけられてしまったみたいに。

うつくしい森と湖で知られる北の国、フィンランドの物語。
白夜やクリスマス、あと、耳慣れないけれどおいしそうな食べものたち(リンケリ、ピーラッカ、シマなど)もたくさん登場します。マイヤ・カルマさんの挿絵もすごくキュートでうれしくなっちゃう。
ちいさな女の子だった頃――ドールハウスに憧れたり、ひみつの小箱にこまこまと‘たからもの’を集めていた頃の私がすっかりめざめてしまいました。
こんなすてきな本に出逢えて幸せ・・・。

(原題『ONNELIN JA ANNELIN TALO』)
Author: ことり
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