<< 『せんろはつづくよ』 M.W.ブラウン、(絵)J.シャロー、(訳)与田 凖一*prev
『戦争童話集』 今江 祥智 >>*next
 

『まっくろけのまよなかネコよ おはいり』 J.ワグナー、(絵)R.ブルックス、(訳)大岡 信

犬のジョン・ブラウンは、ローズおばあさんが1人きりで住む古い家を守ってきました。ところが、2人だけの世界に突然わりこんできた1ぴきの黒ネコをめぐって、ドラマが始まります。

あたたかな家、すてきな梨の木陰。
幸せに暮らしてきたローズおばあさんと犬のジョン・ブラウンは相思相愛。
それなのにおばあさんはある晩以来、窓のそとの美しいまよなかネコに心を奪われてしまいます。
「ネコなんか いらないよ、おばあちゃん。ぼくってものが いるじゃないか」

愛する人は、時に残酷です。こんなにローズおばあさんのことが好きなのに・・・。
ふたりの穏やかな生活をまもるためにいろいろと試みるジョン・ブラウンのすがたがいじらしくて、きゅんと胸がせつない・・・。
でも、愛する人の願いならば、かなえてあげないわけにはいかないのですよね。

ちょっとつらいけれど、深い深い愛のおはなし。
ジョン・ブラウンの複雑な心境なんてどこ吹く風、なネコがなんとも猫らしいな。
シックな色合いのこまやかな絵も素敵です。ぱちぱちと燃える暖炉、整然とならべられた小物たち、美しいかべがみやベッドカバーなど、お部屋のなかのしずけさや匂いまで伝わってきそうです。

(原題『JOHN BROWN,ROSE AND THE MIDNIGHT CAT』)
Author: ことり
海外ヤ・ラ・ワ行(その他) | permalink | - | -
 
 

スポンサーサイト

Author: スポンサードリンク
- | permalink | - | -