<< 『100まんびきのねこ』 ワンダ・ガアグ、(訳)いしい ももこ*prev
『わたしの中の遠い夏』 アニカ・トール、(訳)菱木 晃子 >>*next
 

『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』 万城目 学

かのこちゃんは小学一年生の元気な女の子。
マドレーヌ夫人は外国語を話す優雅な猫。
その毎日は、思いがけない出来事の連続で、不思議や驚きに充ち満ちている。

万城目学さんの本をはじめて読みました。
ほっこりと気持ちがなごむ、かわいらしいお話。猫どうしのおしゃべりだとか、猫が人間にのり移るとか・・・設定はすごくファンタスティックなのにすんなりと入っていける、そんな自然な描かれ方がとても心地よかったのです。

猫のマドレーヌと老犬の玄三郎は夫婦だと信じているかのこちゃん。
彼女の素直な子どもらしいあかるさが、ふわふわとしたこのお話をしっかりと現実に立たせてくれている感じ。鼻てふてふ、茶柱の抽象画、ござるのお茶会・・・「ふんけー(刎頚)の友」であるかのこちゃんとすずちゃんのアツい友情がほほえましくて、やりとりのひとつひとつにフフ、と笑みがこぼれてしまいます。
別れはいくつになっても悲しく淋しいものですが、子どもの頃に経験したそれは少しとくべつなヴェールにつつまれて心にのこっています。鼻の奥がツン、となる場面もたくさんあったけれど、読み終えたあと元気に前を向いて歩きたくなるような‘せつなあかるい’物語でした。
Author: ことり
国内ま行(その他) | permalink | - | -
 
 

スポンサーサイト

Author: スポンサードリンク
- | permalink | - | -