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『人魚ひめ』 H.C.アンデルセン、(絵)ヨゼフ・パレチェク、(訳)石川 史雅

評価:
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
プロジェクトアノ
¥ 1,836
(2005-12-20)

海の底にあるお城で暮らす人魚ひめは、海の上の世界にあこがれていました。15歳になり海の上に出ることを許された人魚ひめは、嵐に遭い沈んでしまった船から王子さまを助け出しますが・・・。
アンデルセンの名作を、ヨゼフ・パレチェクが手掛けた作品。色彩の魔術師と呼ばれる彼らしい色彩で描かれた絵は、テイスト以上に、読む人に語りかけてきます。

先日、この絵本の洋書(古本)に出逢い、あまりの美しさに心奪われてしまったのです。
洋書だったせいかとても高価だったのでそのときは諦めた私・・・でも後日日本版が発売されていることを知って、思わず購入。清川あさみさんの『人魚姫』につづき、我が家にやってきた2冊めの『人魚ひめ』です。

チェコの絵本作家、ヨゼフ・パレチェクさんが手がけられた幻想的な絵本。
時を越えて愛されつづけるアンデルセン童話にふさわしい、匂いたつような気品あふれるイラストたちがとても素敵。
海の底から見上げた水にはあえかな月の光がまざり、波間にはなくしてしまったかなしい歌声がとける。ゆらゆら広がる長い髪や白い手指――ふせた睫毛にとまった涙は、もの言えぬ人魚ひめの秘めた思いを熱く伝えてくれるよう・・・。
ながれるように美しい本格的な訳文をかこったかぼそい枠の外には、きれいな貝殻や魚、かわいらしい小鳥やお花などの小さなカットがそえられていて、外国のおとぎ話の雰囲気をふわりと盛りたててくれています。
この一冊の絵本のすみずみに至るまで、すべてが水の泡のようにせつなく儚くきらめいて、頁をひらくたびにため息がこぼれてしまうのです。

(原題『La petite ondin』)
Author: ことり
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