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『3652―伊坂幸太郎エッセイ集』 伊坂 幸太郎

デビュー作『オーデュボンの祈り』から、ちょうど10周年記念のエッセイ集。
「どうせなら、デビュー作が発売された日と同じ日付(奥付)で発売」することになったのだそうで、だから本のタイトルは10年ぶんの日数、『3652』。なるほど。

2000年から順を追って、2010年まで。伊坂さんが雑誌などでたびたび発表されてきたエッセイが、出版社の枠を超えて網羅されています。彼の小説にそのままでてきそうなおちゃめなお父さんのエピソード、偏愛する本や映画や音楽のお話、喫茶店でのゆかいなできごと、封印された小説のアイディア・・・伊坂さんってほんと温厚でやさしくて魅力的な方!そんな彼の性格がそのままにじみ出たような文章がうれしくて、にこにこしながら読んでしまいました。
さらなる裏ばなしが楽しめる、脚註のはみ出し解説も読みどころ。
「くだらないけど、愛しい。そんなオチの話が好き」という言葉にふんふんうなずき、「小説」は「音楽」の仲間だという考え方にすとんと納得し、『バイバイ、ブラックバード』のラストにユニコーンの「最後の日」が合う、というひと言に「ほんとうだ!」と思う・・・たくさんの共感と驚きがつまった、にぎやかなおもちゃ箱みたいな一冊でした。

大好きな伊坂さん。
これからもますますスリリングでチャーミングな小説を届けてほしいな。
だって私は、伊坂さんの本で「読書亡羊」したいから。


■ この本に出てきた読んでみたい本たち <読了メモは後日追記>
『槿(あさがお)』 古井 由吉
『叫び声』 大江 健三郎
『薔薇の名前』→読了 ウンベルト・エーコ
『エドウィン・マルハウス』→読了 スティーヴン・ミルハウザー
『フリアとシナリオライター』→読了 マリオ・バルガス=リョサ
Author: ことり
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