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『エマおばあちゃん』 ウェンディ・ケッセルマン、(絵)バーバラ・クーニー、(訳)もき かずこ

評価:
ウェンディ ケッセルマン
徳間書店
¥ 1,404
(1998-07)

エマおばあちゃんはひとり暮し。
子どもも孫もたくさんいるけれど、ふだんは、しましまねこと静かに暮しています。
おもてでひなたぼっこをしたり、戸口にふきよせられた雪をみたり・・・かざらないことばかり好きなおばあちゃんを、孫たちは、かげで「かわいそう」とわらうのでした。
そんなエマおばあちゃんの、きょうは、72歳のお誕生日。
離れて暮らす家族のみんなは、ふるさとのちいさな村を描いた絵を贈りました。
おばあちゃんは えを かべに かけて、
「とっても きれいだこと」
でも、こころの なかでは おもっていました。
「あたしが おぼえている むらとは まるで ちがうわ」
おぼえているとおりのふるさとの絵を描こう!
決心したエマおばあちゃんは窓辺にすわって絵を描きはじめます。くる日も、くる日も。家族たちにはないしょで・・・。
そうしてみつけたささやかなたのしみが、彼女の生活をかえてゆくのです・・・。

バーバラ・クーニーさんの描くふっくりとやさしげなエマおばあちゃんがほんとうに可愛らしくて素敵です。その人柄を表したような、おばあちゃんの描く絵の数々も。
なにかを始めたいと思ったら齢なんて関係ないのよ、ってエマおばあちゃんがウィンクしてくれているみたいで背すじがしゃんとのびる思いがしました。
孤独なのに、満ちたりていて、しずかに人生をたのしんでいて――
私もこんなおばあちゃんになれたらなあと憧れてしまいます。

(原題『EMMA』)
Author: ことり
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