<< 『すずをならすのはだれ』 安房 直子*prev
『よくできた女』 バーバラ・ピム、(訳)芦津 かおり >>*next
 

『終電車ならとっくに行ってしまった』 フジモト マサル

あの時、ああ言えばよかったと「思い出し推敲」し、「思い出し怒り」に駆られても、同じ状況はなかなか訪れない。
記憶の波が、時おり押し寄せ、溺れそうになる・・・。脳内に散らばるよしなしごとを検索探訪し、ペンと画筆で描く、初の試み。

私の大好きなイラストレーター・フジモトマサルさんの画文集です。
彼の‘文章’ははじめて読んだ私なのですが、・・・おもしろーーい!
その着眼点、その思いがけない着地点。絶妙エッセイのすぐあとにはスロウな漫画がついていて、おとぼけ顔のナマケモノがさまざまに思案に耽ります。
夜の闇、穴の底、大海原。はてしない世界のひろがりと、身動きのとれない閉塞感の同居。わくわくしたり、まよったり、泣きたくなったり・・・この世界をふらりとさまよう孤独なナマケモノくんに自分をかさねてしまうのは、きっと私だけではないはず。

自分の部屋の床板をめくりたくなる。
夜空の満月が世界ののぞき穴にみえてくる。
こんなシュールな本が、大好き。
Author: ことり
国内は行(その他) | permalink | - | -
 
 

スポンサーサイト

Author: スポンサードリンク
- | permalink | - | -