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『クリスマスのまえのばん』 クレメント・クラーク・ムーア、(絵)リスベート・ツヴェルガー、(訳)江國 香織

評価:
クレメント・クラーク ムーア
BL出版
¥ 1,890
(2006-10)

クリスマスのまえのばんのことでした。
いえじゅうがしんとして、だれも、それこそねずみいっぴき、
めざめているものはありませんでした。
セント・ニコラスがやってきたばあいにそなえて、
だんろのそばにはくつしたが、ちゃんとつるしてありました。

しずかに澄んだクリスマスのまえのばん。
子どもたちが寝静まったあと、お父さんが物音に気づいて起き出すと、えんとつからセント・ニコラス(サンタクロース)がやってきました。
ばらのような頬、さくらんぼのような鼻、ゆきのようにしろいあごひげ。
ちいさいながらもまるまるしたおなかは、わらうたびに、ボウルいっぱいのゼリーみたいにふるえます。思わずわらってしまったお父さんに、セント・ニコラスは片目をつぶり、そうしてみんなのくつしたにプレゼントを入れはじめました――。

あたたかでひそやかな、クリスマスの空気をすぐそばで感じられる絵本です。
空をかけるトナカイたち、サンタさんのおおらかなしぐさ、あざみの綿毛のように去ってゆく後ろ姿。夢みたいなできごとが、かわいくおちゃめに描かれていきます。
私は今回、リスベート・ツヴェルガーさんのやさしい絵と、江國香織さんの柔らかな訳文がすてきなこちらの絵本をえらびましたが、クレメント・ムーアさんの書かれたこの詩(物語)は、ほかにもすぐれた画家たちがすばらしい絵をそえて、日本でもタイトルや訳者をかえていくつも紹介されています。
・・・あなたのイメージにぴったりの、お気に入りの一冊がみつかりますように。

『クリスマスイヴのこと』 (絵)アニタ・ローベル、(訳)まさき るりこ
『あすはたのしいクリスマス』 (絵)トミー・デ・パオラ、(訳)かなせき ひさお
『クリスマスのまえのばん』 (絵)ターシャ・テューダー、(訳)中村 妙子
『クリスマスのまえのばん』 (絵)ジェシー・W.スミス、(訳)ごとう みやこ
『クリスマスのまえのばん』 (絵)ウィリアム・W・デンスロウ、(訳)わたなべ しげお

(原題『THE NIGHT BEFORE CHRISTMAS』)
Author: ことり
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