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『わたしの美術遊園地』 山本 容子

評価:
山本 容子
マガジンハウス
¥ 1,890
(1999-10)

‘おこちゃん’だった頃の思い出、画家になろうと決めた日、愛犬ルーカスとの出逢いから、美術や映画、絵本について・・・。山本容子さんの人柄あふれる、目にも愉しいカラフルなエッセイです。
ちいさな頃から絵描きになることを決めていたわけではなかったこと・・・美大にすすむキッカケが書かれた文章は少し意外だったかな。でも、容子さんの絵からにじみ出てくるやさしさやあたたかさは日常のさりげない風景から‘瞬間’をみつけ出すことを大切にされているからこそで、(絵の才能はもちろんですが)やはり彼女は絵描きになるべくしてなった方なのだ、そうつよく感じました。
容子さんがつくってみたいと語るメリー・ゴーラウンド。それに乗って夜空を駆けめぐる人びとを想像しました。みんな幸せそうに、こちらに手を振っているところ。
心躍る、まさに遊園地のようなエッセイ集でした。

聞きなれた歌や会話、見慣れた風景など、生活の一部分を描いていますが、どの部分でもよいというわけではなく、絵になる瞬間があります。それは、何でもない見過ごしてしまいそうなことが、少し角度を変えて飛び込んでくるときです。(中略)
ですから、これといった予定もなく家の周りや街をブラついたり、人の集まりそうなところで会話を聞いたり、コーヒー店で人の出入りを見たりすることが、私の生活の大事な部分であり、ぜいたくな時間なのです。
Author: ことり
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