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『どつぼ超然』 町田 康

評価:
町田 康
毎日新聞社
¥ 1,680
(2010-10-15)

出掛けよう、行く雲、流れる水のように。
なぜなら余は超然者。幾多の苦難もまた善哉(よきかな)。小心でありながら泰然自若な「余」の自意識が爆発する、傑作長編小説。

東京飄然』のその後。もう、アハアハ笑いながら読んでしまいました。
今回は飄然ではなく‘超然’なのです。超然とは、乗りこえていて問題にしない様子。世俗的なことと無関係な様。
でも超然と生きたくても、なかなかそうはいかない町田さん。海辺や盆地や離れ小島をふらふら彷徨い「善哉」をとなえる彼の言動から目が離せません。
カガエルステーションの謎についてのへんな(ほんとにへん!)理屈とか、島へ渡るフェリーの可笑しな(ほんとに可笑しい!)名前とか・・・、頭のなかでくり広げられるくだらない戯言がつらつらと書き連ねられていくだけなのに、もーう、なんでこんなに面白いんでしょう!
町田さんの話芸の才能、言葉の饗宴を堪能できるエッセイふう小説。
さあ頁をひらきましょう。大いに笑いましょう。そしてつぶやくのです、「善哉、善哉。」
Author: ことり
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