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『ねこのセーター』 おいかわ けんじ、たけうち まゆこ

評価:
おいかわ けんじ,たけうち まゆこ
学研
¥ 1,260
(2006-12)

ぼくの宝物絵本』のなかで、穂村弘さんが「『ねこのセーター』を初めて読んだとき、そのためにならなさに驚いた。」と書かれていて、笑ってしまったのです。

どんぐりに帽子をかぶせる、というシュールな仕事をしているねこは、「とてもなまけものなので、3つばかりぼうしをかぶせると、もうめんどうくさくなってきて、いつもなまけはじめるのです。」
非合理で非効率、そんなねこの姿に『私の美の世界』(森茉莉)の以下の文章を連想したという穂村さん。
夜中の冷紅茶というと、マリアは毎晩徹夜で原稿を書いているようにみえるが、大抵の夜は睡っては目醒めて冷紅茶をのみ、満四つの子供が書いたような字を三つ位書いて又睡り、又目を醒まして冷紅茶、という、電燈も、冷紅茶も、何のためかわからない夜であって、それでは昼間は原稿をどうやら書くのかというと、昼間も大同小異である。

「3つばかり」のねこの駄目っぷりに「三つ位」のマリアさんをかさね合わせる・・・その印象がつよかったせいかしら、この絵本のねこは私にとっても、もうマリアさんとしか思えないのでした。(心なしか、お顔もどこか似ている気がする・・・)
めんどうくさがりで、ぼんやり屋さん。でも憎めないねこのおはなし。
Author: ことり
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