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『陰日向に咲く』 劇団ひとり

評価:
劇団ひとり
幻冬舎
¥ 1,512
(2006-01)

予想外、というとすごく失礼なのだけど、思いのほかとてもよかったのです。
発売後メディアの話題をかっさらって、でも「しょせんタレント本でしょう?」なんて鼻であしらった私。・・・ごめんなさい、読んでよかったです。
そんな私だからこそ、ためらっていないでぜひ読んでみて!と言いたいのです。

文章の読みやすさ、ストーリーの分かりやすさ。きっとふだん本を読まない人に嬉しいのはこういうぶぶん。でも、それぞれのエピソードが時間と場所とで巧妙にリンクしていく緻密に計算された展開は、小説を読み慣れた人をもゾクゾクさせるはず。
『道草』、『拝啓、僕のアイドル様』、『ピンボケな私』、『Over run』、『鳴き砂を歩く犬』。5つの短編がなんともいえないタイミングで繋がっていき、時にはくすり、時にはほろりとさせられます。
読み終わってみれば、なんてすがすがしい読後感!
描かれるのはちょっと世間からはみ出してしまった落ちこぼれたちの純真です。
劇団ひとりさんの、登場人物それぞれにたいする愛情というのか、温かいまなざしが伝わってくるような気がして、読んでいてほんとうに気持ちがよかった。

私、「小説家・劇団ひとり」のファンになりました。
Author: ことり
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