『たまごって ふしぎ』 アリス&マーティン・プロベンセン、(訳)こみや ゆう

評価:
アリス・プロベンセン,マーティン・プロベンセン
講談社
¥ 1,680
(2012-01-21)

ここに ちいさな すが ひとつ
なかには ちいさな たまごが ふたつ
なんの たまご?
だれの たまご?

これは、ハチドリのたまご。これは、ガチョウのたまご。これは、カエルのたまご。
みんなたまごを産んで、こどもをふやす。
ペンギンは氷の国でたまごを産むし、カモメは海のそばでたまごを産むの。ハリモグラやエミューもたまごを産む動物なのよ。
たまごには、だいじなあかちゃんがはいっているの・・・
ひとつひとつときほぐすように語りかけてくれる、やさしくてかわいいたまごの絵本。

たまごって ふしぎ
たくさんの おどろきが つまってる

ふわっとかすれた風合いの消しごむハンコっぽい絵がおしゃれです。
長いまつげの女の子と、ニタニタ笑ってるこねこたちの表情がたまらなく好き。

(原題『WHO'S IN THE EGG?』)
Author: ことり
海外ハ行(プロベンセン) | permalink | - | -
 
 

『わたしのかわいいめんどり』 アリス・プロベンセン、マーチン・プロベンセン、(訳)きしだ えりこ

評価:
アリス プロベンセン,マーティン プロベンセン
ほるぷ出版
¥ 1,260
(2005-08)

パーカーさんは、エッタという名前のめんどりをかっています。
パーカーさんの娘のエミリーも、エッタが大好きです。
エッタはエミリーのために、卵を一つうみました。エミリーはその卵をどうするかしら。
食べちゃう? いいえ、とっておきました。するとまもなく・・・

1976年刊の新版。クラシカルな風合いがたまらなく素敵な絵本です。
家族アルバムふうの絵がなつかしくてあたたかくて・・・ページをめくるにつれてあまくやさしい気もちでみたされていくのを感じます。手書き文字で書かれた文章も、ちいさな子に語りかけるようなかわいらしさでひびくのです。
生まれたばかりのひよこには危険がいっぱい。フワフワかよわいひよこのネディを少女エミリーとりこうな犬のラルフ、そしておかあさん(めんどり)のエッタはたいせつにまもってあげます。
『かえでがおか農場のいちねん』の豊かさと素朴さをほんのり思いだしました。
プロベンセン夫妻の絵本はほんといいなぁ〜。

(原題『MY LITTLE HEN』)
Author: ことり
海外ハ行(プロベンセン) | permalink | - | -
 
 

『シェイカー通りの人びと』 アリス&マーティン・プロベンセン、(訳)江國 香織

評価:
アリス プロベンセン,マーティン プロベンセン
ほるぷ出版
---
(1999-10)
シェイカー通りにすむ人びとは気ままな人たちばかりです。家は質素だし、庭にはがらくたがたくさんころがっています。子どもから大人まで、みんなが助け合って生活をしていました。しかし、貯水所建設のために、シェイカー通りを去ることになったのです。カルデコット賞受賞作家が、地域社会の移り変わりを、淡々と、そして印象深く描いた作品です。

よけいな装飾などいっさいなしに、素朴な生活が、人生がきっぱりと描かれていく・・・けっして楽しいお話ではないけれど、心に届くものがたしかにある、そんな絵本。
少しくすみを帯びた、けれどとても美しい絵からは湿った土の匂いやきりりと澄んだ空気の感じまで伝わってきます。

寡黙な住人たち。水底に沈む町。変わるもの、変わらないもの。
極上の、しずかな短篇小説を読んでいるみたい。
ヴァン・スループじいさんの最後のページが素敵です。

(原題『SHAKER LANE』)
Author: ことり
海外ハ行(プロベンセン) | permalink | - | -